「腸内革命」 腸は第2の脳である ~腸はセロトニンを作ります 

「腸内革命」藤田紘一郎著

 

幸せ物質

セロトニンドーパミン、この二つの脳内物質を著者は「幸せ物質」と呼んでいます。

なぜ「幸せ物質」かというと、セロトニンドーパミンは私たちを明るい前向きな人間にします。

セロトニン①心身をコントロールする②自律神経をコントロールするという働きがあります。

ドーパミン幸せを記憶する働きがあります。

 

驚いたのは、セロトニンが作られるのは腸内だということです。

セロトニンは食物に含まれるトリプトファンというものから作られますが、腸内細菌が少ないとセロトニンが増えないことが分かっています。

それと、セロトニンがたくさん分泌されるのは午前中です。

朝日を浴びることも大事、カーテンを閉めないで寝るといいとか、言われていますね。

なので、夜と昼が逆転している人はなかなかセロトニンが作られないのです。

 

しかし、セロトニンは午後になると減少し、睡眠中は全く出ていません。蓄えておくことができないので常に作り続けていく必要があります。

そして、ストレスに大変弱いのです。ストレスがあると、セロトニンが出る量が減ってしまいます。

 

腸内細菌

腸の中には100種類を越える細菌がいます。数で言うと100兆個!!

例えば、ビフィズス菌、乳酸菌、大腸菌、ウェルシュ菌などがあります。

腸内細菌を増やすには、食物繊維を含んだ食品を摂ることが大事です。

大腸菌やウェルシュ菌は悪玉菌ですが、O-157などの病原菌が腸内に定着することを防止する役目があるそうです。

悪玉菌も少しは必要なのです。

いろいろな細菌がバランスよく有ることが大事です。

最近、清潔志向が高く、除菌○○、抗菌○○などという商品が多いですが、これは問題だと著者は言っています。

子どもらしく、泥んこになって遊ぶことも大切ですね。

腸内細菌の働きは

①病原菌を排除する

②消化を助ける

③ビタミンを合成する

④「幸せ物質」を脳に送る

⑤免疫力をつける

 

ビフィズス菌や乳酸菌のような善玉菌がたくさん腸内にあることが重要です。

年齢が増えるにつれ、善玉菌は減っていきます。

これらの善玉菌を食物から摂らないといけないのです。

残念ながら善玉菌は腸に届くまでにほとんどが死滅してしまいます。

しかし、オリゴ糖を毎日摂ると、その数は増えていきます。

 

食物繊維を多く含む食品

大豆、海藻類、季節の野菜

オリゴ糖を含む食品

大豆、ごぼう、たまねぎ、にんにく、アスパラガス

◆昔からある日本の発酵食品

納豆(納豆菌)、漬物(乳酸菌)、味噌(麹菌)

 

腸内細菌を活性化させるには

①水を選ぶ

カルシウムの多い水(硬水)が良い

塩素を含んだ水道水は良くない

水道水を置き水しておくと塩素が抜ける

②楽しいことをイメージする

笑うと癌を退治するNK細胞が増える

笑った顔を作るだけでもよい

 

免疫腸内細菌の関係

小腸の約5分の2を占める空腸は消化・吸収の中心

残りの5分の3が回腸で、ここが免疫組織の中枢

この免疫組織を活性化しているのが腸内細菌なのです。

 

低体温は免疫低下をもたらします。

低体温にならないためには温性の食品を摂ることが必要です。

温性の食品とは、豆類、根菜類、もち米、ショウガ、ニンニク、アジ、サバ、イワシ、エビ、鶏肉、羊肉。

冷性の食品は夏が旬の食べ物。化学調味料や加工食品も冷性です。

 

◆生活環境を変えて腸内細菌を増やしましょう

薬用せっけんや抗菌・除菌グッズは皮膚常在菌を殺してしまうので、かえってウイルスなどが皮膚に付着しやすい環境を作ってしまいます。

もちろん、皮膚常在菌も怖い場合もありますので、手洗いは必要ですが、普通の石けんで充分です。

うがいも同様です。うがい薬より、日本茶やウーロン茶を薄めたものの方が効果があります。

 

食品添加物や保存料は腸内細菌を攻撃しています。

 

抗生物質も腸の中に入ると多くの腸内細菌を殺してしまいます。

風邪のようなウイルス性の病気には抗生物質は効きません。

抗生物質は細菌類に効くのです。

 

 

 

いかがでしたか?

朝日を浴びて起き、繊維質の食品、オリゴ糖を含む食品、ヨーグルトを食べ、身体を温め、あまり除菌除菌と神経質にならず、よく笑う

 

そして「幸せ物質」を増やしましょう♡

 

☆これからお母さんになる方、いつかはお母さんになる娘さんを育てている方へ

母が腸内細菌が多ければ、生まれてくる子どもは腸内細菌が多く、

免疫力が高くなります。

食べるもの、考えたいですね♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントをお書きください

コメント: 2